2021.02.14
木のお茶を売った分だけ植林するプロジェクト
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土砂災害のない未来と豊かな森を次の世代に残したい。国産材を使用したお茶・コップ・ストローのセットを製作しました。支援いただいた数だけ、木の植えられていない山へ植林をします。是非に日本の木に触れていただき、森林保全にお力をお貸しください。
こんにちは。このページを開いていただきありがとうございます。
はじめまして。「ソマノベース」の代表を務めております、奥川季花(ときか)と申します。
ソマノベースは、土砂災害で亡くなる人を減らすために、森林保全・環境改善の観点から林業に関わるプロジェクトです。
広島県や千葉県での台風による土砂災害が記憶に新しいように、日本では毎年多くの土砂災害が起こっています。
私も2011年、当時高校一年生の頃、和歌山県の紀伊半島大水害を体験した被災者の一人です。
その災害で身近な人を亡くしました。被害によって学校に通えない時期もありました。
身近な人を失うことの失望感や、災害が起こるまで気付くことが出来なかった地元への愛情は、当時の私にとってとても大きなものでした。
私は、被災をきっかけに、土砂災害を日本から減らすためにできることを探しながら活動を始め、今日まで続けて参りました。
そんな中、「林業によって森林管理の方法を変える」と言う手段に出会いました。
林業はかつて日本の大きな産業の一つでした。
ですが、時代の流れとともに建築材はコンクリートや鉄骨へ変わり、身近な生活用品はプラスチックなどの素材に変わり、海外の木材も多く日本へ入ってきました。
日本の木々は居場所を失いました。
木材価格の低下によって、収益は減少。
その結果、管理放棄された森が増えてしまいました。
山に携わる産業へとお金を回し、次の時代を守る木を植える。育った木は適度に伐採・利用し、またそのお金で植林をする。その循環を保つことで日本の山と人の関係を永く続けられるものにしたいと私たちは考えています。
土砂災害は、複数の理由が重なり起きる災害です。
災害が起きることが予想される区域では、砂防ダムの建設等の対策が進められています。
土砂災害を食い止めるとても有効的な手段ですが、この方法でのみ解決を行うにはかなりの資金が必要です。
地域によって地層や地形などの環境条件にばらつきがありますが、
木の植えられていない山を無くすこと、植えた木を健康に育てるために木を間引く(間伐)等の適切な管理を行っていくことで、木々が根を張り、多くの水分を吸収できる山を増やすことができます。
山の表面が崩れる「表層崩壊」のリスクを減らすことはできます。
また、豊かな森林は、生態系の保護や地球温暖化防止など、様々な好影響をもたらしてくれます。
日本の木は、質感や香り、経年による色合いの変化など、多くの魅力を持っています。
私たちは、そんな日本の木の特性を楽しみ、秘めた可能性を感じていただきたい。
そして、林業や土砂災害をより多くの方と一緒に考え、安全で豊な生活を守っていきたい。
そう考え、このプロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトに賛同し、仲間になってくれたのは、Hello Gin&Tonicの堀江麗さんとStrawmaestroの野村優妃さんでした。「身近なものの素材を考え直すことが、社会課題解決の1つのきっかけになる」そう考える3チームがタッグを組んで、企画・制作を進めました。
Hello Gin&Tonic / 堀江麗
初めまして。ジントニックから日本素材をアップデートする「Hello Gin&Tonic」の代表を務めております、堀江麗です。
Hello Gin&Tonic(とりあえずジントニック)は、日本由来の素材を使用したトニックウォーターによって、地産地消の概念やスパイス・ハーブの薬効を伝えています。
クラフトジンブームにより、国産のジンは生産されているものの、トニックウォーターは外国産のものしかありません。
原料である「キナの木」という植物は日本での取り扱いが難しく、使用することができないからです。
そのような制約の中でも、「純国産の美味しいジントニックを作り出したい。」といった目的でこのHello Gin&Tonicを立ち上げました。
活動の中で、今まで廃棄されてきた様々なものに新たな活躍の場を見つけたり、今まで使われていなかった素材として活かすことの可能性にも気づくことができました。
そこから多くの新しい価値に私たちがまた出会えたらと考えています。
今回のプロジェクトでは、木でお茶を企画・開発させていただきました。
使用する素材が木であったことには、大きな可能性を感じました。
トニックウォーターの原料キナが木であることはもちろん、「木を飲む」といった非現実さにも魅力を感じましたし、木のおがくずを使用することは廃棄素材や未活用素材を光らせることができると考えたからです。
木のお茶では、杉のおがくずの香りを存分に生かすため、配合を工夫しました。
お茶という輪郭は感じつつ、木の香りで包まれるようなブレンドに仕上げています。
Strawmaestro / 野村優妃
はじめまして!ストローで日本の飲食業界をアップデートする「Strawmaestro」の代表を務めております、野村優妃です!
現在世界的に、プラスチックによる海洋汚染問題をきっかけとして、ストローの廃止に向けた動きが進んでいます。
ですが、無くすという選択肢だけでは、本来の製品価値をも失ってしまいます。
Strawmaestro(ストローマエストロ)は、ストローの魅力を伝えることで「身近なモノの消費と価値を見つめ直す」きっかけをつくるプロジェクトです。
ストローをきっかけとして、普段の生活の中では注目することの無いモノ達の価値を意識するきっかけを作りたいと常に思っていました。
ソマノベースの奥川さんに「木のストローでコラボできないか」と声をかけていただいたことから、木製ストローだけが持つ良さや、ストローのプラスチックや紙以外の素材に触れてもらえる機会を多くの人に提供できるのではと考えました。
このプロジェクトで使用した木のストローの製造は「株式会社クレコ・ラボ」様が行っており、ストローマエストロとして、この製品を茶繋木セットの一つとしてセレクトしました。当たり前のように使用してきたプラスチックスストローでは意識することのなかった香りや口触りを楽しんでいただき、木の素材ならではの温かさ、香りの豊かさを感じていただけるような製品です。
3プロジェクトで製作したのは木のお茶とコップとストローです。
3つの木材製品を合わせて『茶繋木』と名付けました。
お茶は長く日本人の生活に溶け込み、もてなしの心や、落ち着き、気分転換の時間を与えてくれるものとして、私たちの生活に寄り添ってきました。
そんなお茶を通して、日本の人々と木々をつなぐ存在になって欲しいと、この名をつけました。
日本木材の持つ香り、手触り、音、色合い、風味を、存分に感じていただけるよう工夫を凝らしました。
是非じっくり味わっていただけたらと思います。
木茶
森の中にいるような「杉の香りがふわっと口の中に広がる瞬間」を目指してブレンドしたのはおがくず。
まず最初に立ちはだかった壁は、滅菌が可能な製造所を見つけることでした。
木の香りを殺さずに安全なお茶にできる場所を探し続けました。
信頼のおける製造所を見つけたのも束の間、口に残り鼻から木の香りがすっと抜けるような調合を行う難しさにぶつかりました。
お茶を飲むことの多い日本にも「木のお茶」は多くありません。
日本のコンテストに入賞したパティシエをアドバイザーに迎えて何度も試し、木の香りがふんだんに溢れるよう香水と同じ抽出法を採用して2種類のブレンドを完成させました。
木杯
木茶の香りをより引き立たせるために選んだ木材は、埼玉県飯能市の西川材。
西川材は江戸の町の建設に多く使われたことで有名な、香り高いブランド材でした。
長い長い歴史を持つその木材は、私たちの長く使って欲しいという思いに合致し、日本人になじみのある淡い橙色は、私たちのこころを踊らせ即決させるほどでした。
木の1番の魅力は、その素材が生き物であり、長い長い月日を重ねて今この手の中にあるといった実感を感じられることだと思っています。
その月日がそのまま現れた年輪を見せるには、一本の木をそのままくり抜く製作方法でした。
しかし木という素材は濡れると縮む性質を持っており、製造法を間違えれば割れてしまうなどの問題が起こります。
多くは縁と底の材を分けてつなぎ合わせます。
ですが、私たちは一つの木であることにこだわりました。
デザインは埼玉県飯能市の林業家「kinoca」さんに、難しい製造は八王子にある「渡辺木工店」さんに、ご協力いただきました。
一つ一つ丁寧に削られ、温かいお茶も楽しめるよう耐熱加工も施されています。
木藁
ストローといえば現在環境保全の観点からレジ袋と同様無くす動きが盛んなものです。
近年では紙ストローが普及し始めましたが、ふやけてしまう等の理由から、ストローそのものをなくす動きも出てきています。
ですが、特に女性やお子さんにとっては、あったら嬉しいもの。
なくすのではなく、環境にも人にも優しい素材へのアップデートが必要なのではないでしょうか。
私たちは、全ての商品を木で作ることにこだわっていたこともあり、捨てることができ、洗い続ける必要もない木のストローを考えました。
木は加工が難しい素材で、真ん中だけを削り出すことは簡単ではありません。
そこで、薄くスライスした木材を巻き上げてストローを作ってくださる方を探しました。
茶繋木のコップとお茶に合うように15cmで特注し、今回のセットに仲間入りを果たしたのです。
【応援メッセージ】
今回リターンとして、お茶・コップ・ストローのセット「茶繋木」だけでなく、それぞれ単体でもお選びいただけるようにいたしました。
皆さまご自身のリラックス・リフレッシュのお時間のお供に、大切な方への贈り物に。
是非、皆様に合った形でお楽しみください。
※木茶単品、茶繋木では、2種のブレンド(焙じ茶、煎茶)のどちらかをお選びいただいております。
お間違いのないよう、ご注意ください。
私たちは、リターンの数だけ植林します。
私たちソマノベースの思いはただひとつ、「土砂災害で亡くなる人を減らしたい」ということです。
今回ご購入いただいたリターンの数(※1000円の応援プランは除く)だけ植林をし、災害リスクの低い山作りに貢献します。
和歌山県で、植林を専門に行う株式会社中川さんにご協力頂きます。
2016年育林事業を行う株式会社中川を和歌山県田辺市に設立。
県内の森林組合で勤務していた中川雅也(創業者兼、従業員)は、県内において植栽されていない山林が多くあることに気が付く。豊かな山々を地域の子ども達に残したいと育苗・植栽・獣害対策など「木を伐らない林業」を始めた。2018年には全国山林苗畑品評会全苗連会長賞受賞。2019年には植栽面積が和歌山県の事業体の中で一番になる(97ha)。また、育林業以外にも2017年あかね材を使用した紀州材の活用を行う団体bokumokuの設立や「熊野の森再生事業(企業の森)」という熊野の森を守る事業の展開など地域の森林保全活動も行っている。
皆さまにご支援いただきました資金は、植林の他、茶繋木の企画・製造・運営の費用、クラウドファンディングの手数料、今後のソマノベースの運営費として使わせていただきます。
ここまで読んでくださった皆さま、有難うございます。
木を楽しみ、木の価値を再認識していただくこと。
それが、健やかな山を育てることに繋がり、人々の命を土砂災害から守ることに繋がると考えています。
「茶繋木」は、多くの方のお力をお借りして生まれました。
関わってくださった方々からは、改めて木の良さを感じたというお声を頂戴しました。
なんとなく知っているけれど、実感する機会が意外と少ない木の魅力。
お部屋での時間が増える季節。是非、日本の木々とお楽しみください。
Q.キャンセル及び返品・交換について
A.お客様のご都合でのキャンセル及び返品は原則お受けしておりません。受取拒否によるご返品もお断り致します。製品の不具合や問題があった場合、下記メールアドレスまでご連絡いただきますと、交換の対応等とらせていただきます。
Q.ギフトラッピングについて
A.特別なラッピングはご用意いたしておりません。
Q.複数購入に場合について
A.もちろん大歓迎です。お手数ですが、支援購入を数回に分けてご購入ください。
Q.お届けの際の包装について
A.お茶(1種)・コップ・ストローの茶繋木のセットは箱におまとめしてお送りします。その他のリターンにつきましては、お品物を綺麗にお届けできますよう、梱包をしてお送りいたします。
Q.電子レンジの使用について
A.木杯には耐熱加工を施しております。ただし長時間の使用はお控えください。
Q.商品の発送時期について
A.募集終了日より1ヶ月前後で発送いたします。
Q.原料原産地名及び内容量について
A.
[煎茶]
有機茶(静岡県),杉おが粉,ジュニパーベリー,レモングラス
20g(8包)
[ほうじ茶]
ほうじ茶(山口県),杉おが粉,杉の葉,ゴッツコーラ,黒豆,シナモン
16g(8包)
その他ご質問やご意見に関しましては、
info.somanobase@gmail.com までお寄せください。
※返信には一週間ほどお時間をいただく場合がございます。
Q.植林をする場所について
紀伊半島大水害で被害の大きいエリアであった和歌山県・熊野エリアに植栽予定です。詳しい植栽地は植栽時期によって変わります。