クライアント

東急電鉄

東急電鉄「SOCIAL WOOD PROJECT」の共創パートナーとして連携。駅で苗木を育てる「駅から始める未来の森づくり」始動で、“木と人がめぐるまちづくり”を加速。

執筆・編集:河合 志帆

OUTLINE

プロジェクト概要

※本記事は2025年3月時点の状況をもとに執筆しています。

「SOCIAL WOOD PROJECT」とは、“木と人がめぐるまちづくり”を目指す東急電鉄のプロジェクト。

駅をはじめ、都市部での生活に積極的に木を取り入れることで、木がもつ魅力や日本の社会課題となっている森林資源の循環への理解を深め、“木と人がめぐるまちづくり”を目指す活動です。“伐って、使って、育てて、循環をつくる”という森林資源の循環を育む多様な施策にさまざまな共創パートナー、沿線の方々と連携してチャレンジしています。

「駅から始める未来の森づくり」は、「SOCIAL WOOD PROJECT」において、東急電鉄と当社が新しく始める取り組みです。東急線の駅で苗木を育て、植え付けから約2年後に東京都多摩地区の森に植林します。木材活用だけでなく、未来の森づくりまで駅で行うことで、沿線の皆さまに“木にいいこと”を知って・応援していただけるきっかけを創出します。

▼実施概要
設置期間:2025年3月18日(火)~約2年間(予定)
設置場所:池上線五反田駅、旗の台駅、千鳥町駅、蒲田駅
※各駅の係員をはじめとする東急電鉄社員および千鳥町駅木になるリニューアル工事の関係者が育成を行います。
設置本数:五反田駅、旗の台駅、千鳥町駅…24本
     蒲田駅…20本
     計92本
樹種:カシ類要


OUTPUT

成果物

駅係員をはじめとした社員・工事関係者を含めた植え付け会

東急池上線の駅で苗木を育てる取り組みにあたり、駅係員をはじめとした社員・工事関係者の皆さまとともに「植え付け会」を実施しました。

前半では、今回のプロジェクトの背景について、東急電鉄のご担当者様よりご説明いただき、ソマノベース代表の奥川からは、日本の森林が抱える課題について講義をさせていただきました。後半では、実際にどんぐりの植え付け体験を行い、多くの駅係員をはじめとした社員・工事関係者の皆さまにご参加いただきました。

ひとつひとつの苗木が、やがて森へと育っていく…そんな未来を共に思い描きながら、和やかな時間を過ごすことができました。

東急電鉄様の想いを届ける、戻り苗のオリジナルパネルやポスター

苗木を育てるラダーシェルフには、東急電鉄様の思いを込めたオリジナルのパネルとポスターを設置しました。

 オリジナルパネル
ポスター

東京に植林できる「MODRINAE(戻り苗)」

本取り組みに伴い、「戻り苗 東京」をローンチしました。「戻り苗」は、和歌山県へ植林する苗木をどんぐりから育てる観葉植物。「戻り苗 東京」では、東京都の森にかえす苗木を育て、植林する循環を生み出します。

▶︎詳細はこちら

丸太型のシェルフ

これまで「戻り苗」は、1本の苗木を育てる木鉢と、24本の苗木を育てるラダーシェルフの2種類の形でお届けしてきました。このたび、新たに横置きタイプの「丸太型シェルフ」が誕生しました。10本もしくは20本の苗木を育てることができ、より自由に、より立体的に“森を育てる”体験を楽しんでいただけます。

苗木たちが集まり、やがてひとつの森へと育っていく。その過程を、より身近に感じていただけるかたちになりました。東急電鉄様には、10本の苗木を育てられる丸太型シェルフを2つ、蒲田駅に設置いただいています。

TEAM

チーム

  • 東急電鉄株式会社 工務部 施設課 課長補佐

    横田 憲介様

  • 東急電鉄株式会社 工務部 施設課 課長補佐

    池田 典史様

  • 東急電鉄株式会社 工務部 施設課

    山田 彩香様

  • 東急電鉄株式会社 工務部 施設課

    近藤 実結様

  • 東急電鉄株式会社 工務部 施設課

    杉浦 遼亮様

  • 株式会社ソマノベース / プロジェクト企画・推進

    浅利 知波瑠

  • 株式会社ソマノベース / デザイン

    西来路 亮太

VOICE

メンバーボイス

  • 横田 憲介様

    ソマノベース様とSOCIAL WOOD PROJECTを通じて新たな取り組みを始められることを大変嬉しく思っております。当社はSOCIAL WOOD PROJECTの様々な取り組みによって、森林資源の循環を育み、“木と人がめぐるまちづくり”を目指しています。今後は、ソマノベース様と連携した「未来の森づくり」に取り組むことで、SOCIAL WOOD PROJECTとしても都市から森に向けた循環を生み出せることになります。これまで行ってきた木をふんだんに使用した駅リニューアル等の取り組みと合わせて、一層森林資源の循環を促進していくべく、ソマノベース様と連携を深めてまいりたいと考えております。

    東急電鉄株式会社 鉄道事業本部 工務部 施設課 課長補佐

    横田 憲介様

  • 浅利 知波瑠

    「木にいいことは、みんなにいいこと。」そんな言葉を掲げ、森林循環に対して真摯に、そして精力的に取り組まれている東急電鉄様。その姿勢に、私たちは何度も心を動かされてきました。森のために本当に良いこととは何か。その問いに共に向き合い、何度も対話を重ねながら、駅の木質化や育苗など、想いを形にしていくその一歩一歩に、深い共感と刺激をいただいています。 これからの森との関わりを考えていくうえで、東急電鉄様のような共創パートナーとご一緒できることを、心から嬉しく思っています。これからも、ともに語り、ともに描きながら、東急電鉄様とソマノベースの2社でしか生まれない化学反応を起こしていけたら。そんな未来を思い描きつつ、さらに一歩ずつ、取り組みを進化させてまいります。

    株式会社ソマノベース / プランナー

    浅利 知波瑠

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